元DQNの話したいことOkissta.com

大津市イジメ事件|加害者の今後


日本国民の大半が同じように自殺するほど苦しめor自殺しろと思っている大津市のイジメ加害者ですが、今後どうなるのでしょうか。少しだけ予想してみようと思います。








以下の記事も一読ください

大津イジメ事件|被害者感情と公共の利益


http://www.okissta.com/2012/07/blog-post_25.html

※画像はamazonにある商品です。加害者の写真ではありません。





逮捕後のあれこれ

被害届が受理されましたね。被害者遺族の父親は今後、恐喝や強要など考えられる罪状全てを適用させようと努力しているみたいです。

ただ、ココで少年法の問題

おそらくですが、暴行、傷害、恐喝、強要などの罪が認められたとして少年院経験者20人以上を見てきた僕の見解として初等少年院一般長期処遇になりそうです。つまりは

初等(中学生)少年院 一般長期(2年以内、平均1年)処遇

基本的に市区町村単位で有名な不良がよく行くコースです。例えば初等少年院一般長期処遇を受けたことのある人物を3人程知っていますが、暴行や傷害の単独事件ではなかなか受けることはありません。ほとんどの場合、初等少年院短期処遇(6ヶ月以内)です。

たとえばA君の場合、放火、窃盗、傷害の3件で逮捕され初等少年院一般長期処遇でした。

ただ、少年院の処遇には家庭環境や生活環境、交友問題など多くの要素が絡んでくるので、一概に「傷害で全治3ヶ月のケガを負わせたから○ヶ月だ」と断定することはできません。

ここで法律論ではなく経験論を

・暴行、傷害、恐喝、窃盗、強盗(ひったくり)、詐欺などのうち1~2件に関与していた場合

初等少年院・中等(16歳以上)少年院 特修短期(3~4ヶ月)~比較的短期(8ヶ月以内)

・暴行、傷害、恐喝、窃盗、強盗、暴走行為、詐欺、麻薬などのうち複数の事件に関与していた場合

初等・中等少年院 一般長期処遇

・暴行・傷害(重体)、殺人、○○致死傷害、強盗、強姦、など重大事件に関与していた場合

初等・中等・特別(特に悪い人)少年院 一般長期(1年)、比較的長期(1年半)相当長期(2年以上20歳未満)


罪状だけで無理矢理分けるとするとおおむねこんな感じかと思います。重大な事件を犯した場合、2年以上20歳未満となっていますが、刑事罰処分、いわゆる逆送を受けた場合はこの通りではありません。13歳で殺人を犯したので相当長期とし20歳まで(結果7年)という感じです。先ほども言いましたが、他にも多くの要素が絡んでくるので、例えば

自転車窃盗事件初犯など比較的軽い場合。一般的には逮捕から半年後などに家庭裁判所から呼び出しがあり、審判(少年裁判)にて保護観察処分が言い渡されるケースが多いです。ただ、審判中に大暴れをかましたり、審判から逃亡したりすると鑑別所に移送されます。

鑑別所で悔い改めることができれば、やはり保護観察処分になりますが、鑑別所内でも大暴れをかますと短期少年院、最悪の場合長期少年院処遇を受ける場合もあります。


話は戻って今回のイジメ事件ですが、自殺教唆などの罪に問うことができたとして、反省の態度がないことや世論のパワーを最大限に借りるなど、予想できる最大級の処遇で相当長期3年前後といったところでしょうか。

今調べてみたんですが、自殺教唆って7年以下の懲役なんですね。強盗致傷が6年以上の懲役にもかかわらず、1~2年程度の少年院送致が多いことから、3年ってのはかなり難しい問題なのかもしれません。

※記事を書いている途中で告訴した内容が発表されました。

暴行・恐喝・脅迫・強要・窃盗・器物損壊


うーん。やはり自殺教唆は無理がありますか・・・。あくまで経験論ですが、やはり一般長期処遇(1年程度)になるような気がします。私が知っていた時代ならばほぼ確定でしょう。ただ、最近の刑事罰は世論に流されやすい傾向があり、結果的に人を死に至らしめたという点がどう判断されるかが争点になりそうです。それでも相当長期処遇(2年程度)が限界でしょうか。

被害者のお父さんのコメントは涙が出そうになりますね。

ニュースサイトから引用
男子生徒の父親は、「今回、ようやく告訴を受け取ってもらい、このことを息子に報告することができます。事実が解明され、告訴された事実について、加害少年たちが罰を受け、自分のしたことを謝罪し、そして、しっかり更生してくれることを望みます」と、コメントを寄せた。   http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120719-00000755-fnn-soci
ここにきて更生ですか。加害者側は「いじめではなく遊びだった」とまだ認めていない状況ですが、「遊びでも犯罪は犯罪」。しっかり反省してもらいたいものです。

結局逮捕後はどんな生活すんの?


少年法などへの憤りはひとまず置いておいて、その後どのような人生がまっているのでしょうか。

逮捕拘留

まず、逮捕され留置所へ拘留されます。48時間(通称ヨンパチ)経過後は基本的に20日の延長が待っています。この間に取り調べが連日行われます。カツ丼やタバコはもらえません。取調べがない間は、官本(漫画や小説)が1日に3冊程度許可されているので、それを読んで過ごします。退屈な日々ですから、寝ている人もいます。鑑別所に移送されると取り調べが面倒なためか、朝から晩まで取り調べを受ける日もあります。成人男性とは部屋が違うので「ヤクザ者や精神障害者にイジメられればいい!」という希望は実現しがたいです。

鑑別所

その後は鑑別所に移送されます。事件に関する取調べはもちろんのこと心理テストや各種作文などにより、反省の度合いや家庭環境などをチェックします。ここでどのような保護処分が下るのか決定するわけですが、ここがおおよそ28日以内です。鑑別所内で問題を起こすと少年院の可能性が上がるので「他の少年ヤクザなどにイジメられればいいのに!」というのは無理かもしれません。ここでは矯正教育の片鱗を見せ付けられるので、ビビってしまう人はビビリます。

1、返事や挨拶は基本的に大声
2、私語厳禁
3、24時間監視される
4、ご飯はマズイ

一般の方にどう説明したら分かりやすいのでしょうか。自衛隊の寮生活から私語と自由時間を排除し24時間監視されるような感じでしょうかね。自衛隊になったことがないのでわかりませんが・・・。ただ、まだ怒号が飛び交うような感じではありません。

単独室で問題なく過ごせば集団部屋(3~5人)に移動し審判の日まで作文などを書いて過ごします。

少年院

いざ少年院。まず待ち受けているのは身体チェックです。お尻の穴を広げるところから始まり、皮を剥いて薬物などを持ち込んでないかチェックします。玉を持ち上げてピョンピョンジャンプしたりもします。

チェックが終わると新入時教育課程へと進みます。ここでは少年院生活で必要なことを徹底的に教え込む期間です。

返事や挨拶は超大声、そうしないと体育会系の教官から怒号が飛びます。
部屋を出るときも大声で「出ます!」入るときはもちろん「入ります!」
基本行動訓練を教え込まれます。体育の授業で習うアレですが、レベルは軍隊です。

教官「やすめ」「気をつけ」
教官「おそい」「やすめ」「気をつけ」
教官「おそい」「やすめ」「気をつけ」
教官「おそい」「やすめ」「気をつけ」
教官「おそい」「やすめ」「気をつけ」
教官「おそい」「やすめ」「気をつけ」
教官「おそい」「やすめ」「気をつけ」
教官「やる気あんのかテメェらこら!反省してんのかテメェらこら!」

教官「0.1秒に気を使え!指先が筋肉痛になるくらい神経を張り巡らせ!」
教官「足が胸に付くぐらいあげろ!お前らの反省はそんなもんか!」

休め、気をつけ、礼、前に習え、直れ、前へ進め、駆け足前へ進め、その場足踏み、体操の体型に開け、元の体型に戻れ、止まれ・・・など、鑑別所とは比べ物にならないくらい怒号が飛び交います。何度も何度もやり直します。

自室に戻っても姿勢をただし、食事は残すことなく5分程度で迅速に流し込みます。トイレはほぼ丸見えで、反抗的な態度を取ろうものなら、1日中正座をして黙想(目をつぶり反省)が待っています。

新入時教育課程の途中で集団寮に移ります。20~40名程度が生活している集団寮です。ここでは新入時の頃に習った行動を遵守しつつ、反省メインの生活です。反省文など様々な作文を毎日のように書き綴ります。個別担任などが付き、相談や指導も本格化していきます。寮の規則や寮訓、個別目標など暗唱したりもします。覚えていないと「反省が全く足りてない」とみなされ、どやされます。

新入時が終了すると中間期教育過程に移ります。中等は職業訓練に、初等ですと学科教育(義務教育)が始まります。

相応の反省が見られる場合、更生委員会とうの審査を通過すれば最後の段階、出院準備教育過程に移ります。ここは社会(娑婆)の生活と同等の自由を与え、簡単な私語や比較的自由な行動を許すパターンと、少年院に来た理由をもう一度再確認させるために新入時以上に厳格な行動様式を求めるパターンにわかれます。

前者であれば、自由を履き違えず最後まで気を抜くことなく生活することができれば出院となります。自由に負けて、連絡先の交換【不正通信】などをする人もいますが、そういった人は出院時期がかなり延びます。

後者であれば、最後の最後まで歯を食いしばるような厳しい生活を送り、精神が崩壊しない限り出院していきます。

というのは表向きの生活です。

少年院の実態


正直、初等中等少年院はカオスです。当時の最低年齢は14歳だったような気がしますが、とにかく中学生は半端ないです。「ニラみつけられた」「喧嘩を売られた」「なめられないようにした」などと平気で発言し行動します。時には舌打ちをして反抗の態度を見せたり、暴れたりもします。

これは単純に反省してないから、というのもありますが、それだけではありません。素直だからです。16歳以上の中等生になると、「真面目にしていれば早く出られる」という頭が働きます。なので問題行動もなくそつなく生活していく人が多いです。

僕の友達の中で最後まで犯罪者だったA君は、一度目の初等長期で2連続特進(特進一回につき1ヶ月短縮)という離れ業をし、二度目の中等長期でも2連続特進をし、三度目の特別少年院の噂は聞いていませんが、おそらく超超優等生で過ごしたことでしょう。彼は今、強盗致傷の罪で刑務所に服役しています。


つまりは反抗に反抗を重ね、1年で出院できるはずが2年以上いた人もいます。最後の最後、出院の瞬間まで反省していなくとも、迎えにきた両親の涙を目にして更生した人間もいるでしょう。被害者宅に形だけ謝罪に行こうと考え、被害者の現状、光景を目にした瞬間に更生を誓った人間もいるでしょう。少年院の中の態度だけで更生しているかどうかを判断することは非常に難しいのです。法務教官や法務省をあまり責めないでいただけませんか。


パチパチパチ・・・パチパチパチ・・・・・


まぁ本当に反省するかしないかは本当に本人次第です。少年院の生活は辛いです。入る少年院にもよりますが正直刑務所よりも辛いような気がします。刑罰を受けるというよりは、更生反省教育を受けていることになりますから、強制的に考える時間を与えられ、反省課題が山のようにありますから、いやでも自分のしたことに向き合います。決められた時間、刑罰を受けるほうが楽でしょうね。

なんでもハイハイ言って反省したふりしてりゃ、すぐ出れる。なんて言ってる人が多いのも事実ですけどね。


出院後

ほとんどが仮退院なので、保護観察処分が平均1年付きます。そこそこ制約された生活を送ることになりますが、期待するようなものではありません。保護観察における約束事を破っている時点で消息がつかめない状態になっていることがほとんどですし、保護観察ばっくれ罪などはないので警察も動いてくれません。本人に任せるしかないのです。


その後、被害者の家族に謝罪をするしないも本人の自由です。暴力団に加入するのも自由です。おそらく加害者側は中卒少年院出身者として今後の人生を過ごすでしょう。低賃金肉体労働者として、そのほとんどが生きていくことになるでしょう。差別を受けることもあるでしょう。自分のしたことの結果なのですから仕方ないことです。

ただ、逃げる道はいくらでも用意されています。もう一度犯罪者になるのもいいでしょう。生活保護を受けてひっそり生きていくのもいいでしょう。自殺するのもいいでしょう。その結果またしても仕方のない生活が待っていようとも、負の連鎖を断ち切れるのは自分のみなんですから。


僕の友人A君は現在刑務所に服役していますが、おそらく出所後も再び犯罪者になるでしょうね。30代で累計10年以上は塀の中で生活してるんですから、開き直ってるでしょう。

本人はどうおもっているのでしょうか。

受け入れてくれる社会がなかったからと思っているでしょうか。

自分にはこういう人生がお似合いだと思っているのでしょうか。


誰しもが望んでそうなっていることなんてありません。幸せな家庭を築いて、笑顔の絶えない人生を送りたいと思っていたはずなのに、どこで間違えたのでしょうか。

新たな被害者を生み出さないためにも、加害者の更生を願いたいと僕は思います。

被害者少年のご冥福をお祈りいたします。



SPONSORED LINK

0 件のコメント:

コメントを投稿